Journey & Future — Ryosuke Fujii
建築家として、父として、教育者として。
一つの問いから始まった歩みと、これから設計していく未来の記録です。
息子がお腹にいるとわかったとき、最初に浮かんだのは「どこの保育園・幼稚園に入れたらいいのか」という問いでした。
友人知人に相談すると、決まって返ってくるのは「子育ては、なんとかなる」という言葉。けれど保育園・幼稚園の設計を仕事にしてきた私には、その言葉を素直に受け取ることができませんでした。
そこで、仕事を通じて知り合った園長先生たちのもとへ、片っ端から話を聞きに行くことにしました。「子育てとは。教育とは。」——それが、この歩みの最初の一歩です。
— 藤井亮輔
Built — 1987 / 2026
Phase 01 — Origin
保育園を卒園するまで祖父母と過ごし、小学生からは書道と野球に明け暮れる日々。書道では中学生まで隔年で受賞し、野球は4年生から高校3年まで続けました。
「母に家をプレゼントしたい」——その気持ちが、建築の道を選ぶ最初のきっかけになりました。
Phase 02 — Apprenticeship
一度は設計事務所を諦め営業職に就くも、新人賞を受賞。並行して設計事務所でインターンを経験し、動物園や公共施設のトイレ設計を学びました。
その後、設計事務所へ転職しホテル内装・店舗・戸建て住宅を手がけ、事務所の解散を経て次の職場で保育園・特別養護老人ホームの設計に携わります。
Phase 03 — Independence
藤井亮輔建築設計事務所を設立。独立後初めての依頼は、保育園設計でした。以来、保育園設計の依頼が続く中、2016年2月に息子が誕生します。
「子育てって何か。教育って何か。」——園長先生たちに投げかけた問いは、答えを得るほどに、さらに深い問いへと姿を変えていきました。「子育てに正解はない」という言葉を前に、立ちすくんだ時期でもあります。
Phase 04 — Inquiry
保育園設計(新築・小規模)の依頼を受けながら、息子にどう向き合うべきかを模索する日々。すべての保育園・幼稚園には固有の教育学があることに気づき、モンテッソーリ教育、シュタイナー教育、レッジョ・エミリア教育を独学で学び始めます。
Phase 05 — Turning Point
ふじようちえんの加藤先生と出会い、「体験は教えることができない。体験すること」という言葉を受け取ります。この一言で、設計・教育・子育てという別々の関心が、初めて一本の線でつながりました。
自分自身の幼少期もまた、母・祖父母・地域の人たちに育てられた「体験」の積み重ねだったのだと、言葉として実感した瞬間でした。
Phase 06 — Ignition
旅人・実業家・著者の高橋歩さんと出会い、コロナ禍にオンライントークセッションを主催。「世界一周旅行から体験した子育てとは」に参加者50名が集い、子育ての自由さを笑いとともに体験する場になりました。
この成功を機に、世界中の幼稚園・保育園をリアルタイムでつなぎ、子どもたち同士が遊び・話し・聞く「Adventure and meets(A&M)」を始動。子どもの感性・五感が脳と深く関わっているという気づきから、NASAが企業研修に採用する内容を受講し、脳科学との歩みが始まります。
Phase 07 — Evolution
脳科学研修での発見と高橋歩さんとの対話から、「体験=感じる(FEEL)」を活動の根幹に据えます。ふじようちえんの加藤先生と「世界の幼稚園保育園建築オンラインツアー」を開始し、町田市幼稚園連盟140名の先生方への講演も実現。
A&Mにはインド・ハワイの園が加わり、外部顧問として「脳科学と教育」の研修を保育園・幼稚園へ届ける活動へと広がっていきました。
Phase 08 — Expansion
第一生命保険での脳科学イベント、神戸umieでのイベント実施など、活動の場は保育・教育の枠を超えて広がります。老人施設・ホテル内装・倉庫の改修設計も手がけ、複数の園で研修が2年目・3年目と継続。
NPO法人全国学童野球振興会との出会いや、サッカー教室とのコラボ構想も生まれ、A&Mは6年目に。長野とインドの先生同士が日本で交流し、ハワイの園への招待を受けるなど、世界中の「発見」がつながり始めています。
Proposed — Not Yet Built
ここから先はまだ建っていない構想です。だからこそ、破線で描きます。設計図は、描いた通りに現実になるとは限らない。けれど、描かなければ何も始まりません。
合同会社から株式会社への転換。マレーシアにデュアル拠点を構え、A&Mのネットワークをアジアへとさらに広げていきます。
年商1億円規模へ。ヘルシンキを新たな拠点として、北欧の教育・建築思想との接続を図ります。
東京証券取引所グロース市場への上場を目指します。ゴールではなく、より多くの園・家庭・子どもたちに届けるための通過点として。
世界中の子どもたちが友達になれる世界へ——その先にある、ノーベル平和賞という到達点を見据えています。突飛に聞こえるかもしれません。それでも、描かなければ辿り着けないと思っています。
Mission
世界中から
保育園幼稚園を
選べる
Vision
世界中の
子供達が
友達
Philosophy
言葉で世界を
創作する
体験は、教えることができません。
だから私は、これからも現場に立ち、園長先生や子どもたち、そして自分自身の家族の声を聞きながら、一つずつ設計図を描いていきます。
藤井亮輔